東京 5時間39分 香港 開場前 上海 開場前 ロンドン 開場前 NY 取引終了 夏時間 ロンドンFIX 0:00・NY 22:30〜翌5:00
重要イベント
日銀 金融政策決定会合 本日 総裁会見 15:30〜
円・日経。植田総裁会見15:30〜

テクニカル分析の基礎と実データ検証 ファンダニカル

テクニカル分析とは、企業の業績や経済の状況ではなく、値動きそのものから相場を読もうとする方法です。 株でもFXでも、同じ考え方がそのまま使えます。ここでは最初に覚えたい基本だけを絞って紹介します。

第0章:最強の手法を最初に知っておく

テクニカルの話を始める前に、ひとつだけ先に書いておきます。 今日までの市場で、統計的に最強だった手法はテクニカルではありません。 レバレッジ1倍・無期限の、指数(特に米国株指数)の買い持ちです。 借金をせず、期限を切らず、ただ握り続ける——この条件を守った人は、S&P500では どの高値で買った人も、今日までのところ最終的に含み益に戻っています。 追証がないので相場に殺されず、判断をしないので判断ミスも起きない。勝率は今日まで100%でした。

ただし、この「最強」は3つの前提の上に立っています。 ①資本主義が名目成長を続けること、②指数が構成銘柄を入れ替え続ける(負け組を除名する)こと、 ③危機のとき中央銀行が最後は市場を支えること。 そして唯一の敗北条件は価格ではなく時間と制度です——日経平均は1989年の高値を取り戻すのに34年かかりました。 34年待てる資金と人生を持っていた人だけが「握って勝った」と言えます。

ではなぜテクニカルを学ぶのか。誰も無限の資金と無限の時間を持っていないからです。 この差分——限られた資金と時間で市場と付き合う工夫——を埋めるために、この先のすべての手法があります。 だからこのページで紹介するどんな手法も、常に「ただ持ち続けるより上手いのか?」という問いと比べながら読んでください。 それがテクニカルとの健全な距離感です。

その問いに、実際に答えを出した記録が次章です。教科書どおりのテクニカル手法を7年半・のべ13,042回、機械的に売買した結果を、負けも含めてそのまま載せています。

検証記録:ポジション保有 vs テクニカルトレード

——100万円を7年半、それぞれで運用したらいくらになったか。のべ13,042回の売買記録。
対象:日経225構成銘柄|期間:2019年1月〜2026年8月(7年7か月)|検証実行日:2026-08-12|条件はすべて実行前に文書で固定(事後変更なし)|表3・図1・表6は検証機の実測データ(サイト同梱・再検証時は自動更新)から描画しています。

1. 目的

次の2つの運用方法を、事前に定めたルールのもとで同一期間・同一資金(100万円)で機械的に運用し、資産推移を比較検証します。

  • ポジション保有——日経平均(指数)を100万円分購入し、7年半ポジションし続けます。途中の売買はしません。
  • テクニカルトレード——日経225採用の個別株225銘柄を対象に、決めた条件(フラグ)が成立した銘柄を買い、決めた売却ルールで手仕舞います。買い条件には、成功した投資家の手法として知られるブレイクアウト(新高値買い)を使います。

「2019年1月の100万円は、どちらで多く増えたか。」

検証条件:フラグが成立した個別株はすべて買い、選り好みしません。検証対象は構成1・2(ブレイクアウト手法)であり、構成3(無作為)は現実に執行するトレードではないため検証とせず、利益の出どころを切り分けるための参考として併記します。1銘柄あたりの株数は「損切りまで下げた場合の損失が1万円(資金の1%)になる数」。構成と売却ルールは表1のとおりです。

表1 テクニカルトレードの3構成と共通の売却ルール 対象:日経225採用の個別株225銘柄・フラグ成立銘柄はすべて買う
記号買い条件(フラグ)売却ルール(共通)
構成1単純ブレイクアウト=終値が過去60日の高値を更新したら買う(条件はこれだけ)。売買9,690回フラグ成立の翌営業日、寄り付きで買う。買値から「その銘柄の平常の1日の値動き幅」の1個分下に損切りを、5個分上に利益目標を置き、先に届いた方で機械的に売る(損小利大)。1回の損失リスクは資金の1%=1万円。
構成2厳選ブレイクアウト=構成1に条件を追加。直前の値動きが縮んでおり、かつ出来高が普段の1.5倍以上のときだけ買う。売買352回
構成3無作為(参考)=買い条件を使わず、買う日と銘柄をくじ引きで決める。検証対象ではなく比較の物差し。買い条件に効果があるなら、構成1・2の成績はこれを上回るはずです。売買3,000回
売買1回分の読み方(この形式で14,761回を機械的に繰り返した) 2025年5月13日、京セラ(6971)でフラグ成立。翌14日の寄り付き1,800.5円で買い。この銘柄の平常の1日の値動き幅は34円だったので、損切りを1,766.8円(34円下)、利益目標を1,968.9円(その5倍=168円上)に設定。翌15日、安値1,760円まで下げて損切りに到達——この売買は損失1万円で確定。全13,042回がこの形式で台帳に記録されており、検証の方法は3-5節に示します。

2. 結論

100万円が多く増えたのはポジション保有でした(342万円)。テクニカルトレードは、現実に執行できる構成で160万円にとどまりました。
構成1(単純)は途中で口座が破産しました。参考として併記した構成3(無作為)は帳簿上813万円ですが、100万円の口座で最大2,040万円分の株を持つ計算の理論値で、現実には執行できません。急落局面の損失や資産の最大下落率でも、ポジション保有を安定して下回る構成はありませんでした。
表2 最終成績の要約(2019年1月に100万円で開始) 詳細は第3節
運用方法7年半後の資産途中の最悪時点必要だった建玉
(最大)
基準との差
ポジション保有342万円216万円→159万円100万円分
構成1(単純)966万円破産(2023年)8,600万円分執行不能
構成2(厳選)160万円91万円(元本割れ)960万円分−175万円
構成3(無作為・参考)813万円299万円→153万円2,040万円分執行不能

※構成1・3の資産額は「必要なだけ無限に借金できる」仮定の帳簿上の理論値です。現実の口座では再現できません(理由は3-4節・考察4-2)。

3. 結果(データ)

3-1. 資産の推移:7年半の全記録

基準となるポジション保有の成績は次のとおりです。2019年1月の100万円は2026年8月に342万円になりました(3.42倍・年率およそ18%)。途中は無風ではなく、216万円まで増えた資産が159万円まで減る局面(2025年4月・高値から26.3%の下落)も含んでいます。テクニカルトレード3構成の推移と併せて、図1に示します。

━ ポジション保有━ 構成3(参考)━ 構成1(単純)━ 構成2(厳選)
-550万円-220万円110万円440万円770万円1,100万円20192020202120222023202420252026
図1 全売買を機械執行した場合の資産推移(100万円開始・帳簿値)とポジション保有の比較。構成1・3の線は借金無制限の理論値です(考察4-2)。

3-2. 買い条件だけの成績:日経平均を上回った割合は50%前後だった

まず、買い条件(フラグ)単体の力を測りました。フラグ成立の翌営業日に買い、5〜60営業日後に売った場合に「同じ期間の日経平均を上回れたか」を数えます。市場全体の上昇をフラグの成果に数えないための処置です。

表3 日経平均を上回った割合(売却タイミング別)
買い条件売買回数5日後10日後20日後40日後60日後
構成1(単純)9,660 47.3%48.1%48.0%46.5%46.2%
構成2(厳選)352 50.3%47.7%44.3%48.3%49.1%

どのタイミングで売っても、日経平均を上回った割合は44〜50%。コインを投げて決めた場合と比べて、上回る効果は確認できませんでした。「高値更新」「値動きの収縮」「出来高」という教科書の条件に、この割合を引き上げる効果は確認できませんでした。

3-3. 売却ルールを加えた成績:利益は出た——ただし、最も利益を出したのは参考のくじ引き

次に、売却ルールを加えます。損切りは値動き幅1個分・利益目標は5個分(表1のルール)。もし株価の上げ下げが完全に五分五分なら、5倍の利益に先に届く確率は計算上ちょうど6回に1回(16.7%)——ここが損益トントンの分かれ目です。実測は次のとおりでした。

表4 売却ルール別の成績 1回の売買に賭ける損失リスクは1万円
利益目標
(リスクの何倍か)
五分五分なら
届く確率
実際に届いた割合1回あたり平均損益
構成1構成2構成3構成1構成2構成3
2倍33.3%34.2%39.2%37.5%+100円+1,600円+1,100円
3倍25.0%26.8%32.1%29.7%+500円+2,200円+1,600円
5倍(主検証)16.7%18.9%21.0%21.2%+900円+1,700円+2,400円
8倍11.1%14.1%17.3%15.4%+2,100円+4,500円+3,700円
図2 利益目標5倍に先に届いた割合(破線=五分五分なら16.7%)
構成3(参考)
16.7%
21.2%
構成2(厳選)
21.0%
構成1(単純)
18.9%
図2 3構成とも五分五分の理論値を上回り、平均損益はプラスになりました。買い条件を使わない構成3は、条件を重ねた構成2とほぼ同じ割合に並び、平均損益では上回りました。単純な構成1は、どちらも下回りました。

この売却ルールで、1回あたりの平均損益はたしかにプラスになります。ところが表4のとおり、最も利益を出したのは、参考として並走させた買い条件なしの構成3でした。比較の物差しとして置いた参考が、買い条件そのものを上回る——つまりこの利益は、買い条件が生んだものとは考えにくいのです。理由は考察4-1で述べます。

あわせて、損切りの執行品質も全件記録しました。損失のうち79〜84%は想定どおりの1万円ちょうどで確定し、翌朝の急落(窓開け)で2万円を超える損失になった件は損失全体の2〜3%でした。平常時の損切りは、設計どおりに機能しています(急落時は3-4節)。

3-4. 急落局面:損切りは損失を抑える働きをしなかった

ポジション保有の最大の弱点は急落局面です。実際の急落2回を事前に期間として固定し、その間に各構成がいくらの損益を出したかを計測しました(100万円開始の口座での金額)。

表5 急落期間中の損益(100万円口座・利益目標5倍の構成) 期間は事前固定・事後変更なし
急落構成1構成2構成3ポジション保有
コロナ暴落 2020-02-20〜04-30−29万円−1万円−35万円−16万円
2024年8月急落 2024-07-11〜08-30−75万円+4万円−10万円−16万円
図3 コロナ暴落期間中の損益(100万円口座)
構成2(厳選)
−1万円
ポジション保有
−16万円
構成1(単純)
−29万円
構成3(参考)
−35万円
図3 損切りを常備していた構成3の損失は、損切りを持たないポジション保有の約2倍でした。

損切りを置いていたはずの構成3が、置いていないポジション保有の2倍の損失を出しました。理由は急落の朝にあります。株価が損切りラインを大きく飛び越えて安く寄り付くため、1万円で確定するつもりの損失が2万円・3万円の実損になり、しかも保有中の全銘柄で同時に起きます。少なくとも本検証の急落2回において、損切りは損失を抑える道具として機能しませんでした。

唯一ほぼ無傷だったのは構成2ですが、損失を抑えたのは損切りではありません。急落中は「60日ぶりの高値」自体が発生しないため買いのフラグが立たず、そもそも市場の外にいたためとみられます。そしてその構成2も、通期の最悪時点は資産91万円と元本割れしており(表2)、最大下落率30.1%はポジション保有の26.3%より深くなっています。資産が削られたのは急落の最中ではなく、急落後の戻り相場で「高値更新→反落→損切り」を繰り返した局面でした。

3-5. 検証の確からしさ:3層の確認

本報告の計算は、次の3層で確認しています。

  • 第1層=機械の自己テスト12種:利益確定・損切り・窓開けの実損・同日に両方へ届いた場合・期限内に決着しない場合など、答えが手計算で分かる架空の値動きを12パターン用意し、計算機が全パターンで正答することを、実行のたびに確認します。
  • 第2層=別実装での再計算:同じ台帳から、別のプログラム(別言語・別ロジック)で全集計値を計算し直し、本報告の全数値と一致することを確認しました。
  • 第3層=無作為10件の人手突き合わせ:構成2の352回から乱数(種は固定・選び直し不可)で10回分を抽出し、買値・損切り・利益目標・決着日・損益を1件ずつ展開して、実際のチャートと突き合わせました。その10件が表6です。
表6 監査標本10件(固定乱数で抽出) 銘柄コードはYahooファイナンス等で確認可能
銘柄
コード
フラグ日買値損切り利益目標決着日決着損益
83062019-12-13 592.5円586.1円 624.8円2020-01-06 窓開け実損−1.2万円
54012021-01-07 291.0円282.9円 331.6円2021-01-15 損切り−1.0万円
30862023-02-17 1,261.0円1,240.5円 1,363.5円2023-02-22 損切り−1.0万円
99842024-12-17 2,426.5円2,368.5円 2,716.5円2024-12-18 損切り−1.0万円
80022025-05-07 2,688.5円2,623.8円 3,012.1円2025-07-07 利益到達+5.0万円
69712025-05-13 1,800.5円1,766.8円 1,968.9円2025-05-15 損切り−1.0万円
80022025-05-28 2,887.0円2,831.7円 3,163.4円2025-06-05 損切り−1.0万円
82672025-06-13 1,506.3円1,482.4円 1,626.0円2025-06-24 損切り−1.0万円
69712025-09-12 2,060.0円2,030.9円 2,205.4円2025-09-19 損切り−1.0万円
88012026-01-13 1,905.0円1,867.2円 2,093.9円2026-01-15 損切り−1.0万円

抽出の乱数の種は固定してあり、同一の価格データなら再実行しても同じ10件が選ばれます(都合の良い10件への差し替えができない方式です)。この標本では10件中1件が利益到達ですが、これは無作為10件の偶然で、全体の到達率は21.0%です(表4)。2020-01-06の1件は、休場明けに株価が損切りラインを飛び越えて寄り付いたため、想定の1万円を超える実際の損失(−1.2万円)をそのまま記録しています——本検証が想定額への丸めをしない実例です。

4. 考察

4-1. 利益の源泉は買い条件ではなく、上げ相場側にあったとみられる

表4の逆転——買い条件なしのくじ引きが最上位——の種明かしは、意外と単純です。2019〜2026年の日本株はほぼ一貫した上昇相場で、上げ相場の中ではどこで何を買っても「5倍の利益に先に届く確率」が五分五分の理論値を上回ります。損小利大の売却ルールは、その追い風を利益に変換する装置として働いていたと考えられます。一方、ブレイクアウトは定義上「高い所」で買うため損切りに先に触れやすく、追い風の取り分をむしろ減らしていました。条件を足して厳選したつもりが、不利な買い場を選んでいた可能性が高いのです。

4-2. 構成1・3の資産額は、借金を前提とした帳簿上の値

表2で構成1・3の資産額がポジション保有を上回るのは、フラグが重なるたびに無制限に建玉を増やす仮定を置いているためです。構成3は常時平均20銘柄・最大で口座の20.4倍(2,040万円分)の株を持つ計算になり、現実の信用取引(上限約3.3倍)では再現できません。投下資金1円あたりの利益に直すと、構成3はポジション保有とほぼ同水準——実態は「借金をして日経平均を買った」状態に近く、同程度の利益であれば借金のないポジション保有の方が安全といえます。無制限の建玉を実際に許した場合に何が起きるかは、構成1が示しています。2023年、帳簿上の資産はマイナス圏=破産です。

4-3. 急落を避ける効果があったのは、唯一「フラグの消滅」だった

本検証でポジション保有に対して明確な優位を示した現象が、ひとつだけありました。構成2が急落中に無傷だったのは、ブレイクアウトのフラグが立たない相場=買いを見送るべき相場だったことを示唆しています(3-4節)。「いつ買うか」の道具としては機能しなかった条件が、「いつ買わないか」の検出器としては機能するかもしれません。この仮説は、次回の検証対象とします。

4-4. ポジション保有を選ぶなら、急落時の選択は買い増し

本検証の結果はポジション保有の優位を示しましたが、それは急落を黙って眺めるという意味ではありません。長期保有を前提に置いた時点で、急落局面でとる行動は買い増しに絞られます。保有の根拠は急落で変わらず、同じ対象を安く買える機会になるからです。実際のやり方にも、相場観の出番はありません——高値からの下落率など、事前に定めたテクニカル水準に達するごとに段階的に買い増していくだけで、これはポジション保有の通常の運用作業に属します。本検証期間にも高値から10〜26%の調整が複数回ありました(表2・表5)が、いずれも保有継続の前提を損なわず、のちに回復しています。なお、これはレバレッジを使わない指数の長期保有を前提とした整理で、借入を伴う場合や個別株には同じようには当てはまりません。

4-5. 本検証の限界

  • 対象は日経225の現在の構成銘柄であり、「指数に残った銘柄だけを測る」偏り(生存者バイアス)を含みます。この偏りはテクニカルトレード側に有利に働くため、実際の成績は本結果より悪い方向にずれます。
  • 検証期間は歴史的な上げ相場です。下げ相場・横ばいでは別の結果になり得ます(それはポジション保有も同様です)。
  • 売買手数料・税は差し引いていません。差し引けば、売買回数の多い構成1・3はさらに悪化します。
再現性の担保:条件・期間・目標値は実行前に条件書で固定し、事後変更していない/都合の良い数字だけの切り出し表示を禁止/急落時の窓開け損失は実際の約定想定価格で記録(想定損切り額への丸めをしない)/くじ引き(構成3)は乱数の種を固定し、同一の価格データなら再実行しても同一結果になる方式/全13,042回の売買は1件ずつ台帳に保存し、無作為に抽出した10件を本文の実例と同形式で展開して実際のチャートと突き合わせ確認済み。

免責:本ページは過去の事実の集計であり、将来の予測・特定の売買の推奨ではありません。→ 第0章:最強の手法を最初に知っておく

ローソク足を読む

チャートの基本単位がローソク足です。1本で「始値・高値・安値・終値」という4つの情報を表します。

部分意味
実体(太い部分)始値と終値の間。始値より終値が高ければ陽線、低ければ陰線。
上ヒゲその期間の高値。長いほど「上で売られた」ことを示す。
下ヒゲその期間の安値。長いほど「下で買われた」ことを示す。

ヒゲが長いローソク足は、その価格帯で売り買いのせめぎ合いがあったことを意味します。 実体が長い足は、方向感がはっきり出た相場だったと読めます。

移動平均線:いまの位置を知る

移動平均線は、一定期間の終値を平均してつないだ線です。 たとえば「5日移動平均線」は直近5日間の終値の平均で、短期の流れを表します。 「200日移動平均線」は約1年分の平均で、長期の方向を表します。

見るときの三つの視点
  • 向き:線が上向きか下向きか(トレンドの方向)
  • 位置:価格が線の上にあるか下にあるか(強いか弱いか)
  • 距離:線から大きく離れていないか(行き過ぎていないか)

短期線が長期線を下から上に抜けることをゴールデンクロス、その逆をデッドクロスと呼びます。 ただしこれらは値動きの後から出てくるサインなので、 「クロスしたから必ず上がる/下がる」というものではありません。

ボリンジャーバンド:値動きの幅を知る

ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、値動きのばらつき(標準偏差)に応じた幅を上下に描いたものです。 一般的には±2σ(シグマ)の線がよく使われます。

バンドの幅が狭いときは値動きが落ち着いている状態、広がっているときは荒れている状態を示します。 「狭い状態が続いたあとに大きく動き出す」という展開はよく見られます。

よくある誤解

「上のバンドに触れたから売り」という単純な使い方は危険です。 強いトレンドが出ているときは、バンドに沿って一方向に動き続けること(バンドウォーク)があります。 バンドは「行き過ぎの目安」であって、反転のサインではありません。

RSI:買われすぎ・売られすぎの目安

RSIは0〜100の数値で、一般に70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされます。 ただしこれもボリンジャーバンドと同じで、強いトレンド中は70以上に張り付いたまま上昇が続くことがあります。

実務的には、RSIが極端な水準にあるときは「そろそろ一方向に賭けるのは危ないかもしれない」という ブレーキ役として使うほうが向いています。

テクニカルとの付き合い方

テクニカル分析は未来を当てるための道具ではありません。 「いまの相場がどういう状態にあるか」を整理し、自分の判断に一貫性を持たせるための道具です。

初心者が最初にやるべきこと
  • 指標を増やしすぎない(まずは移動平均線ひとつで十分)
  • 複数の時間軸で見る(日足の流れの中で、短い足を見る)
  • ファンダメンタルズ(金利・業績・ニュース)と矛盾していないか確認する

トップページのドル円チャートでは、ボリンジャーバンドと移動平均線を最初から表示しています。 時間足も自由に切り替えられるので、実際のチャートで手を動かしながら慣れていくのがいちばんの近道です。

このページは一般的な情報の整理であり、特定の取引手法や金融商品を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任でお願いします。